
このページでは常駐型フリーランスエンジニアの単価交渉について掘り下げて説明させていただきます。
「そもそも常駐型フリーランスって単価交渉していいの?」というところから始まり、単価交渉の時期・方法・金額について掘り下げて解説させていただきます。
特に常駐フリーランスエンジニアの単価交渉については同業やエージェントですら正しい知識を教えてくれる人は少ないものです。
このページをみれば単価交渉のすべてが理解いただけるように、業界歴20年の著者が必要な知識を網羅しましたので参考になれば幸いです。
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Contents
詳しく知りたい!常駐型のフリーランスエンジニアの単価交渉の疑問
そもそも常駐型のフリーランスエンジニアの単価交渉はありなのでしょうか?
結論はありなのですが、どのような期間でどれくらいの金額をどういった方法で単価交渉するといいのでしょうか。
一つ一つ説明させていただきます。
フリーランスエンジニアの単価交渉の疑問①業務委託の単価交渉は問題ないのか
そもそも業務委託契約での単価交渉はルール、マナー的に問題ないのでしょうか。
結論からいうと問題ありません。
常駐型のフリーランスエンジニアの場合、契約期間が決まっていますので契約期間中は締結した単価で仕事をする必要があります。

あまりに頻繁に単価交渉したり、仕事内容がかわってないのに大幅に単価アップの要求をするのは問題ですが業務委託の単価交渉自体は問題がありません。
フリーランスエンジニアの単価交渉の疑問②どういったケースであれば単価交渉してもOKか
常駐型フリーランスエンジニアの単価交渉をするケースですが、以下の四点になります。
- 参画後、役割が変わったケース
→参画直後はプレイヤーだったけれど、リーダー業務や教育を任されるようになったなどのケースです。 - 参画後、同じ顧客の別の案件やプロジェクトに参画するケース
→参画していたプロジェクトが終了し別プロジェクトへの打診があったケースです。(現場評価が高いことが多く業務内容を変わるため単価交渉が成功しやすいです) - 長期参画していて区切りがいいケース
→長期参画(1~2年以上同一現場に参画)してプロジェクトに貢献していると単価交渉が成功しやすい。 - 業務上大きなパフォーマンスを上げたケース
→短期間で圧倒的なパフォーマンスをあげた場合は単価交渉してもいいかもしれません(ケースバイケースです)
フリーランスエンジニアの単価交渉の疑問③参画後どれくらいの期間で単価交渉してもいいか
入場後どれくらいの期間で単価交渉してもいいのか、という点について説明させていただきます。
結論から言うと入場後最低一年以上と考えておきましょう。
ネット上では現場入場後半年などとするところも多いですが、これはかなり短いのでやめておきましょう。
フリーランスエンジニアの単価交渉の疑問④一回でいくらくらいの単価アップが妥当か
「単価交渉をしたい、でもいくらくらいが妥当かわからない」というエンジニアも多いと思います。
結論からいうとこれは個人の単価によるため完全にケースバイケースです。
参考として、以下の数字は指標になります。
- 現場で顧客が他のエンジニアに支払っている金額
- 自分のスキルと作業内容に類似した案件の単価をエージェントの案件サイトで確認する
また、一回の単価交渉での上限はMAX5万円程度が目安です。
フリーランスエンジニアの単価交渉の疑問⑤単価交渉の言い方は?メール?どのような方法で単価交渉するか
単価交渉を行う方法ですが、契約しているエージェントに相談します。
一つ注意しておくべきなのは、常駐型エンジニアの場合あくまで契約しているのはフリーランスエージェントであり顧客とは雇用関係がないということです。
そのため、契約に関することはフリーランスエージェントを通して行う必要があります。
言い方やメールの文言はケースバイケースですが、まずは口頭で相談しその後細かい内容をメールする、という方法が一般的です。
フリーランスエンジニアの単価交渉のための前提知識
次に単価交渉のための前提知識として二点補足の説明をさせていただきます。
たまに「こんなに頑張っているのに単価が上がらないのはおかしい」などとクレームをいうエンジニアがいますがそれはお門違いとなりますので、正しい知識を身に着ける必要があります。
現場は単価を上げることを前提に予算を組んでいない
ほとんどの現場では、外部から出向してくるエンジニアの単価を上げることを前提に予算を組んでません。
IT業界の現場で働いた経験がある方であればわかると思いますが、例を出してみます。
例えば外注エンジニアを100人雇用しているプロジェクトで、一年後に全員に対して均一で単価を3万円あげるとなると、
3万円×100人=300万円 年間にして300万円×12か月=3600万円です。
単価アップだけでこれだけの支出となってしまうとそもそも予算を組み直さないといけないレベルになってきます。
と認識しましょう。
そもそも単価が上がらない現場もある
そもそも外注エンジニアの単価を上げない現場もあります。
エンドや元請け企業の方針で決まっている場合になり、このような運用がされている現場も多いです。
「自分はこれだけ頑張っているので単価を上げてほしい」という希望をだしても顧客側からしたら「そもそもルールなので」「特例を認めることはできない」というだけの理由でNGとなるのは当たり前のことです。
無茶な単価交渉をした場合の相手の印象、リスクとデメリットについて
単価交渉が成功すれば報酬が上がってエンジニアはウハウハですよね?
ところが無茶な単価交渉をするとリスクやデメリットもあるのです。
単価交渉の知識としてリスクやデメリットは抑えておきましょう。
無茶な単価交渉をされた顧客からの印象について
単価交渉された顧客(お金を支払っているエンド企業や元請け企業)の印象はどうでしょうか?
適切な単価交渉でない場合、エンジニアのイメージがダウンするのは当然です。
単価交渉された顧客が受ける印象やその後の行動、エンジニアにとってのリスクについて説明させていただきます。
パフォーマンス・勤怠に対して厳しくなる
単価アップが成功した場合、今後そのエンジニアに対するパフォーマンス・勤怠に対する見方は厳しくなります。
- パフォーマンス
→常駐のフリーランスエンジニアはただでさえ高単価です(現場のプロパーよりも人月単価は高いことがほとんど)
そこからさらに交渉して単価アップさせたのですから、パフォーマンスを厳しく見られるのは当然です。 - 勤怠
→高単価のエンジニアが風邪で数日休んだだけで、顧客側はソコソコの無駄なお金をどぶに捨てているようなものですから厳しくみられることになります。
契約終了リスクが若干高くなる可能性も
補足の情報として現場が外注エンジニアの契約を切る場合、単価の高いエンジニアから順にその候補になることがほとんどです。
もちろん高報酬でも高パフォーマンスのエンジニアであれば問題ありませんが、要するにそのバランスが適切かどうかで契約更新は判断されます。
今後も単価交渉してくるのでは?と警戒される
さらに「このエンジニアは今後も定期的に単価交渉してくるのでは?」と思われてしまう点もデメリットです。
例えば入場後半年で単価交渉をしてくるエンジニアがいるとしたら、また半年後に単価交渉をしてきても
おかしくはないと考えるわけです。
別のページでも説明しましたが、IT派遣の業界の場合すごく優秀なことよりも以下のようなことが重視されます。
- タスクを期限を守り的確にこなす
- 開発方針に対して文句を言わない・協調性がある
- さらに単価が安ければベスト
つまり毎回のように単価交渉してくるエンジニアは率直に面倒くさいですし、顧客側からするといいエンジニアとは言えません。
無茶な単価交渉をされたエージェントからの印象について
単価交渉されたエージェントの印象についても説明させていただきます。
もちろんこれらは単価交渉が適切でない場合の印象です。
きちんと関係者が納得できるような単価交渉であれば何の問題もありませんのであらかじめご理解ください。
業界のルールを理解しているか?と警戒される
適切でない単価交渉を依頼する場合、エージェントとしては「大丈夫かなこの人」と不安を抱いてしまう、というのが率直な印象です。
つまり業界のルールを理解していなエンジニアなのでは、と思われてしまうということですね。
信頼を失うと今後の付き合いや利益に悪影響がでてしまいます。
もちろん未経験からフリーランスになった場合や知識がない場合は仕方がありません。
ただし、今後付き合う中で予期せぬトラブルやアクシデントに巻き込まれるリスクをエージェントは警戒します。
(フリーランスのエージェントが一番恐れるのがトラブルです。)
長期的に付き合えるか?と警戒される
無理目な単価交渉をするエンジニア=お金にがめつい。とエージェントでは考えます。
また、エージェントからすれば「このエンジニアは他に単価のいい案件があったらすぐに抜けてしまうのでは?」という心配もでてきます。
フリーランスエージェントとしてはとにかく長期的に安定して付き合えるエンジニアを厚遇します。
プロジェクトの途中で抜ける可能性があったりお金にがめついエンジニアはリスクが多いため優先度が低くなってしまうのです。
フリーランスエンジニアが単価交渉を成功させる方法とポイント
次に単価交渉を成功させる方法と抑えておきたいポイントについて説明させていただきます。
単価交渉の基礎的な内容になりますので参考にしてみてください。
フリーランスエンジニアが単価交渉を成功させる方法とポイント①プロジェクトへの貢献度を客観的に説明する
単価交渉を成功させるためにはプロジェクトへの貢献度を客観的に説明する必要があります。
エージェントはエンジニアの現場での状況や仕事量を正確に把握しているわけではありません。
また、顧客にしても現場には多数のエンジニアがおりますので同様です。
作業量やステップ数など他のエンジニアより明らかに貢献しているデータがあれば詳しく調べて提示しましょう。
フリーランスエンジニアが単価交渉を成功させる方法とポイント②他のエンジニアに支払っている単価と比較する
単価交渉のための情報として他のエンジニアの支払っている単価を把握することも大切です。
(もちろん顧客に聞くのはNGですが、現場で働いているとなんとなくわかるものです)
それを知ることで「まだ単価アップの余地はあるな」とか「もう予算ギリギリなので厳しいだろうな」などと判断することができます。
フリーランスエンジニアが単価交渉を成功させる方法とポイント③現場で良好な人間関係を構築する
単価交渉を成功するためには現場での良好な人間関係が必須です。
何故なら単価交渉を打診した場合、エージェント→顧客→現場リーダー、メンバーという順で連絡がいき評価やパフォーマンスの確認が入るからです。
その際に現場のメンバーからの評判がよくないといくら頑張っていても単価交渉が失敗する可能性があります。
円滑な人間関係を心がけましょう。
フリーランスエンジニアが単価交渉を成功させる方法とポイント④単価交渉は口頭?それともメールのほうがいい?例文は?
単価交渉は口頭でしたほうがいいのか、それともメールのほうがいいのでしょうか。
結論から言うと、まず口頭でエージェントに話をして、その後詳しい内容をメールでする方法がいいでしょう。
口頭で話をした段階で、エージェントから「単価交渉できそう」「今は厳しい」などと判断してもらうこともできます。
また、エージェントから「こういった情報を詳しくメールでいただけますか」などと言われる場合があります。
特にメールだけ、となると冷たい印象やワガママな印象をもたれる可能性もありますので注意しましょう。
単価交渉成功&高報酬で安定するためにはエージェントとの関係はめちゃくちゃ重要
最後に単価交渉の最重要ポイントといっていいエージェントとの関係構築について説明させていただきます。
エージェントとの関係が構築できれば単価交渉はうまくいく確率が高いですし、万が一単価交渉が不成功になっても長期的にみれば金銭的なメリットはめちゃくちゃ大きいからです。
このあたりの視点を持てるかどうかが金持ちフリーランスか貧乏フリーランスかを分ける大きなポイントと言っても過言ではありません。
エージェントが長期的につき合いたいエンジニアか?
エージェントが長期的につき合いたいエンジニアであればエンジニアにメリットがるように一生懸命単価交渉してくれます。
逆にトラブルメーカーであったり何かしら問題になりそうな場合、単価交渉には力をいれません。
(エージェントは顧客との関係もありますので、こういった方に単価交渉依頼されても全く動かない場合もよくあります)
実例:エージェントと関係が構築できていて単価アップした例
最後に一つ実例を出して終わりたいと思います。
エージェントとの関係が構築できているとこういったことも結構ありますよ、というケースです。
それは顧客の予算都合で単価交渉は失敗したけれども、自社の取り分を減らして契約単価を上げてくれるという例です。
エージェントとしては自社の利益が減ったとしても長期的に稼働してくれるのであればメリットはあります。
また、現場の評価も高く色々な便宜を図ってもつきあいたいエンジニアと判断したという次第です。
エージェントもビジネスなのでWinWinの関係を目指しましょう♪
まとめ
常駐型フリーランスエージェントの単価交渉について説明させていただきました。
単価交渉は適切な状況・タイミング・方法で行うことが非常に大切です。
ただ自分の報酬を上げたいから単価交渉をする、というのは信頼を失うのでNGだということがご理解いただけたのではないでしょうか。
また、仮に単価交渉が失敗したとしてもエージェントとのつき合いやフリーランス生活は続きます。
目先のお金にとらわれず、長期的な視点をもつことが勝ち組フリーランスへの第一歩です。
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