
このページではコロナによるフリーランスエンジニア案件の影響について説明させていただきます。
コロナによってフリーランスエンジニア案件を取り巻く状況はガラっと変わりました。
フリーランスエンジニア案件の現在、そして今後の動き方などを説明させていただきますのでフリーランスエンジニアの方にとって参考になる部分がございましたら幸いです。
・フリーランスエージェントについて日本一詳しく解説しました。
Contents
コロナでフリーランスエンジニアの案件はどうなった?最前線レポート
まずコロナにより常駐型のフリーランスエンジニア案件はどういった影響があったのでしょうか。
コロナ直後、現在(2021年5月)、今後という三つのフェーズにわけて解説させていただきます。
コロナ直後の案件状況
コロナ直後のフリーランスエンジニア案件に対する影響は大変大きかったです。
予定していた新規プロジェクトや稼働しているプロジェクトを一旦全て取りやめる、という企業も多かったため常駐型のフリーランスエンジニアにとっての影響は甚大でした。
また、企業によっては本業の経営が危うくなったり大きな影響がでるケースも少なくなかったので、外注のエンジニアは全て契約終了にするような事例も数多く見受けられました。
テレワークへの移行
コロナ直後から2~3か月すると、企業はテレワークへの移行を行います。
テレワークを想定していなかった企業も多いため、テレワークを実施するための体制作りや準備に追われていました。
多数のエンジニアを雇用している企業ですと、テレワーク用のPCを調達するだけでも一仕事です。
現在の案件状況
現在(2021年5月)のフリーランスエンジニア案件の状況について説明させていただきます。
案件の動きはコロナ前と比較するとにぶいのは間違いありません。
それは業種によっては新規案件をストップしたり採用に対して慎重になっているということが理由です。
また、現在のテレワークの実施率は7割~8割程度です。
在宅勤務を希望するフリーランスエンジニアにとって通勤などのデメリットがないリモートワークを歓迎する方は大変多いです。
今後の案件状況の見通しについて
今後の案件状況の見通しについて説明させていただきます。
現在のところ、実施できる企業はかなりの割合でリモートワークを実施しています。
そのため今後リモートワーク率が大幅に上がるということはなくリモートワークの実施率は現在と同様の7割~8割で推移していくと見られております。
案件の動きについてですが、コロナ前と比較するとにぶい面はありますが現在(2021年5月)はやや復活してきているようにも見受けられます。
フリーランスエンジニアとしては、自分のスキルに関連のある案件やセクターの動きを見守りつつ活動する、という方法がベターではないでしょうか。
スキル別!コロナ後のフリーランス案件事情
コロナ後のフリーランス案件事情について説明させていただきます。
フリーランス案件事情はスキルや業種などによって異なりますので、それぞれ解説させていただきます。
インフラエンジニア
インフラエンジニアのフリーランス案件の場合、コロナ前とコロナ後ではやはりコロナ後の案件の動きがにぶいです。
インフラエンジニアのフリーランス案件ですと現場に行く案件とリモートワークの案件数の割合は8:2くらいです。
インフラ案件の場合、セキュリティーの問題もあり出社して現地でないと作業ができないというケースが多いことが理由です。
オープン系の開発エンジニア
オープン系の開発エンジニアのフリーランス案件の場合、コロナ前とコロナ後ではややコロナ後の案件の動きがややにぶいですが、そこまで大きな影響は感じません。
オープン系の開発案件ですと現場に行く案件とリモートワークの案件数の割合は3:7くらいです。
汎用系、業務系エンジニア
汎用系、業務系エンジニアのフリーランス案件の場合、コロナ前とコロナ後ではコロナ後の案件の動きがにぶいです。
比較的コロナの影響を受けている分野と言えますので、今後の案件の動きについては注目しておく必要があります。
リモートワーク案件に対するフリーランスエンジニアの反応について
コロナの影響でリモートワーク案件が増えてきていますがフリーランスエンジニアの反応はどうなのでしょうか?
リモートワークになってよかった派とよくなかった派の割合は8:2くらいです。
ではそれぞれの意見について解説させていただきます。
リモートワークになってよかったという意見
コロナの影響でリモートワークになってよかったという意見ですが、全体の8割程度を占めます。
リモートワークになってよかったという方の意見をみていきましょう。
作業の効率が上がった
リモートワークにより作業の効率が上がったというフリーランスエンジニアの方は大変多いです。
通勤しなくてすむ
リモートワークにより通勤しなくてすむという点を上げるフリーランスエンジニアも多いです。
毎日の出勤は体力を消耗しますし、何より時間の無駄です。
寒い冬や暑い夏などは体力を消耗することで風邪や体調不良の原因にもなりますし、とにかくデメリットだらけです。
無駄なコミュニケーションがなくてすむ
リモートワークにより現場でのコミュニケーションがなくてすむという意見も多いです。
話をしながら作業をするのが好きなタイプのエンジニアであれば問題ありませんが、それを苦痛に感じるタイプのエンジニアも少なくありません。
食費が浮く
出勤をすると現場の近くのランチのお店にいったりしてなんだかんだお金がかかるものです。
その点自宅での作業であれば自炊したり安くすませることもできます。
飲み物一つとっても毎日かかるコストは自宅のほうが安くなる、という意見もあります。
休憩を自由にできる
休憩を自由にできる、というのもリモートワークの大きなメリットです。
現場に出勤すると休憩時間は厳密に決められていています。
例え効率が悪くても眠気を我慢したり無理して作業をしなくてはいけないということがほとんどです。
リモートワークになって悪かったという意見
コロナの影響でリモートワークになってよかったという意見は全体の2割です。
リモートワークになって悪かったという方の意見をみていきましょう。
自宅だと集中できない
自宅だと集中できないという意見のエンジニアの方は意外にも多かったです。
奥さんや子供がいたり話かけられる環境ですとなかなか仕事モードのスイッチが入りにくい、というのがその理由のようです。
コミュニケーションに問題が生まれる
リモートワークの弊害としてコミュニケーション不足に陥りやすいという点があげられます。
現場で顔をあわせて作業しているのであれば、ちょっとした声かけで簡単に確認できる内容でもリモートワークではそうもいきません。
リモート環境がないので整える必要がある
自宅で長時間開発をする環境がないため整える必要があるという方もいました。
しっかりとした机や長時間座ることのできる椅子がないと体が痛くなるため、多くの方はリモート用の環境を作ったりデスク周りの備品を揃えたり、ということをしていたようです。
また、通信環境やセキュリティ面など配慮する必要もありリモートワークに慣れていないエンジニアにとっては面倒くさいと感じる方もいたようです。
コロナの影響についてフリーランスエンジニアからよくある質問
最後にコロナの影響についてフリーランスエンジニアからよくある質問についてまとめました。
是非参考にしていてみてください。
案件の数は減っている?
コロナで案件の数は減っているのでしょうか。
案件数が減って動きはにぶくなっていることは間違いありません。
ただし業種や案件のスキル領域などによって状況が異なるため、一概にいうことは難しいです。
詳しくはフリーランスエージェントに「●●案件の状況はどうでしょうか?」などと問い合わせをしてみるといいでしょう。
リモートワークはいつまで続く?
コロナによるリモートワークはいつまで続くのでしょうか。
こちらははっきりとはわかりませんが、しばらく(最低でも2021年の年末)までは状況が変わらないのではないかと見られています。
単価は下がっている?
コロナによりフリーランスエンジニア案件の単価は下がっているのでしょうか。
これは業種によります。
実は単価そのものはそこまで変わないかやや下がっている程度ですが、一時期募集に対してエントリーする倍率が上がっていたというのは事実です。
その場合は結局単価勝負になりやすく、単価を下げたほうが決まりやすくなってしまったというケースは多いはずです。
案件を移らないほうがいい?
現在案件をでて別の案件に参画しようと思っている方は案件を移らないほうがいいのでしょうか。
これはケースバイケースなのですが、あまり案件の動きがないような業種やスキル領域であれば移らないほうがベターです。
また、現在高単価の案件に入っている方もできれば映らないほうがいいでしょう。
まとめ
コロナによるフリーランスエンジニア案件の影響について説明させていただきました。
コロナ前とコロナ後のフリーランスエンジニア案件を比較すると、やはりコロナ後は案件数・単価ともあまりフリーランスエンジニアにとってはいい環境とは言えません。
しかしリーマンショックの時もそうでしたが、徐々に回復してくることは間違いありませんのでじっくりと構えてできる限りいい条件の案件のつけるチャンスを狙いたいところです。
この記事を読んだ皆さんがハッピーなエンジニアライフを送れるように祈っております。
・フリーランスエージェントについて日本一詳しく解説しました。